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学長挨拶

学長挨拶 2024年4月3日

 
 敦賀市立看護大学は敦賀市を設置主体とする看護の4年制単科大学で、看護学という学問を学ぶために2014年に設置されました。看護学部では看護学士、看護学研究科では看護学修士、助産学専攻科では助産師の教育を行っています。看護学部は、卒業すれば看護師、保健師(選抜制)、助産学専攻科は、修了すれば助産師の国家試験受験資格が与えられます。
 学部では救急・災害、在宅、地域の3つの応用分野でより専門的に学ぶ機会を設けています。学生は卒業後、看護師、保健師として、助産学専攻科の場合は助産師として活躍しています。大学院看護学研究科や助産学専攻科に進学する人もいます。
実習教育には力を入れており、少人数の学生グループ毎に看護の教員がそばにいて、臨床現場の看護師や患者さんの大きな協力に支えられて実習を行っています。学生が「看護に出会う」ことができるよう、豊かな体験をさせたいというのが教員の一致した願いです。
 大学の使命として、地域貢献に力を入れています。その拠点となっているのが、地域・在宅ケア研究センターと救急・災害看護研究センターという2つのセンターです。市民や学生に対して認知症やBasic Life Supportの教育を行うだけでなく、研究の拠点にもなっています。敦賀市をはじめ嶺南の健康ニーズをとらえて、敦賀ならではの健康のためのプログラム開発を地域の人々と一緒に考えるコミュニティ参加型の研究が今後大事になります。このような学びは、どの地域に行ってもその地独自の健康プログラムを考える基礎をつくります。そして地元密着でありながらその手法はグローバルに通用します。
 敦賀港は、杉原千畝が「命のビザ」を発行し、日本に避難させたユダヤ人やポーランドの戦災孤児を温かく受け入れた地(=人道の港)として知られています。ケアの本質を学ぶ絶好の地です。世界に開かれた「人道の港」を舞台に、地元でも、世界でも活躍する看護師を育てます。

理事長 兼 学長
内布 敦子(うちぬの あつこ)

<略歴>
熊本県出身。虎ノ門病院で約10年の臨床経験の後、千葉大学で看護学修士、大阪大学で人間科学博士を取得。東京女子医大看護短期大学講師、ミネソタ大学リサーチスカラー、1993年から兵庫県立看護大学(現在の兵庫県立大学)に勤務し、教授、学部長、副学長を歴任。2021年4月から公立大学法人敦賀市立看護大学理事を経て、2022年4月理事長兼学長に就任。専門はがん看護学。
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