水害に備える「マイアクションプラン」の紹介
このたび、私たち※は水害を背景とした個別対策(避難行動)を支援するためのツール「マイアクションプラン」のパンフレットを作成しました。このパンフレットは、地域住民の皆様が避難計画を考える「きっかけ」と「ヒント」を提供することを目的にしております。
近年、地球温暖化の影響で大雨や台風が頻繁に発生し、豪雨による水害のリスクが高まっています。一方、地域の防災訓練は地震を想定したものがほとんどであること、また、地震と水害では事前の備え方の違いがあります。このような突然の災害に備えるために避難計画を立てる際、特に重要なことは、支援が必要な高齢者や障がいのある方々(以下、要配慮者)が、安全に避難できることです。これまで看護学生と協力して、水害時に避難の際に気をつけるべき場所や避難場所をまとめた環境地図を作成し地域の皆さんと意見交換を行ってきました。また、インタビュー調査より、要配慮者が水害で避難の準備や行動をためらう理由を分析しました。その結果、情報の判断に悩む、何から手を付けたらいいのかわからない、必要性はわかっていても行動できない、避難を考え出すと不安になるなど、様々な壁があることが明らかになりました。これらの課題を受けて、本パンフレットを作成しました。
特に、要配慮者やそのご家族、支援されている方々にご活用いただき、地域全体の災害への備えを強化する助けとなればと考えております。
手に取った方や支援される方が、これならできそう、これをしておけばいいのか!など、避難計画に対して一歩でも進めようと感じてもらえるように、パンフレットをご活用いただければ幸いです。
本事業は、敦賀市大学研究等支援補助金(令和4~6年度)の助成を受けて実施しました。また、敦賀市危機管理対策課にご協力をいただきました。
※研究グループ「災害時避難行動要支援者の健康を守る水害用アクションプランの開発」の構成メンバー
(R7年2月現在)
敦賀市立看護大学 助教 野沢 和也 (代表)
敦賀市立看護大学 教授 池原 弘展
敦賀市立看護大学 講師 横山 浩誉
岐阜県立看護大学 准教授 河合 正成
市立敦賀病院 看護師 井上 ひろみ(災害看護専門看護師)
杉田玄白記念公立小浜病院 主任看護師 河原 千都(災害看護専門看護師)
敦賀市立看護大学 教授 山﨑 加代子
●本パンフレットに関するご質問やご要望がございましたら、下記までお問い合わせください。
問い合わせ先 敦賀市立看護大学 救急災害看護研究センター 野沢和也・山崎加代子 〒914-0814 福井県敦賀市木崎78-2-1 TEL: 0770-20-5500(代表) |
水害マイアクションプランパンフレット (4622KB) |